ご成約いただいたY様からのご要望で『2023 Hot Rod Custom Show』での展示を目指して開始したプロジェクトです。
仕様に関してはほとんど任せていただいたので、私が学んできたものやCYCLESICKの世界観を存分に表現する機会をいただくことができ、オーナー様には感謝の気持ちでいっぱいです。
とはいえ、色々なハーレー遍歴を経てShovelに辿り着かれたオーナー様にJust FitするChopperにしたいと思い、私が提案するものとの共通項を探求することから始まり、幾度もディスカッションを重ねながら製作を進めていきました。
基本となるフレームは、パンヘッドのレプリカフレームですがサバイバーのような雰囲気を出したかったのでラグ周りを中心に軽いモールディングを施しました。
カラーは、正真正銘の「赤」いや「紅」。この時点で私の頭の中には、San Franciscoのあの有名な赤い橋が浮かんでいました。
コンポーネンツとなるのは1979年のFXSで1200ccから1340ccに移行する過渡期のもので、腰上をオーバーホールする時点で初めて1200ccだと判明しました。
ベースイメージとしては『The Frisco』です。
仕様の詳細やパーツ選びの理由を事細かに説明立てると、アート性が損なわれるのでこれぐらいにしておきます。
この後、Hot Rod Custom Showへの出展が確定しました。
ピンストライプは、『Boo Pinstriping』さんにお願いしました。実は釣り仲間です。
オレンジのスエードで作ったシートは’70Sを引き出してくれます。
いつもこちらのイメージを的確に具現化してくださるシート職人さんの仕事ぶりに感謝です。
ショーの空気は少し読みましたが、CYCLESICKが表現したいものを表現するのみです。
このバイクを見てたくさんの人が感動してくれたら嬉しいです。
ショーでは、カスタムバイクを通してビルダーさんがそれまで見てきたものや趣味嗜好を読み取るのが楽しいですし、自分では思いつかない技法を学べたりするので得るものがたくさんありそうです。
横浜で見せびらかしてきます。